自分ではきちんと磨いているつもりでも、うまく歯垢を取り切れていない方を日常の診療で良く見かけます。
そこで、日頃患者さんにお話している歯磨きの仕方を説明いたします。
一度ブラッシング指導を受けた方はこのページで復習してみてください。
当院推奨ブラシ
ライオン DENT. EX slimhead Ⅱ 34M
GVK Fit3.07 ふつう
これらの歯ブラシは当院で販売しております。いつでもご用命ください。
歯面に歯ブラシを直角に当てて磨きます。
噛む面、歯の表面を磨くのに適しています。ステインなどはこの方法で除去します。
歯の根元、歯肉に向かって45度傾けて当てて磨きます。
歯と歯の間の根元、歯周ポケットを磨くのに適しています。
成人は歯と歯の間、歯周ポケットから悪くなることが多いので、このバス法でメインに磨くことをお勧めします。
夜、就寝前に必ず歯磨きをする。
5分以上かけて歯磨きする。
同じ場所を20回程度磨く。
歯ブラシは横に動かす。
後ろの顎の骨に当たるまで奥まで歯ブラシを入れる。
歯ブラシを押し付けて力を入れて磨くと歯肉が削れてしまい歯周ポケットなどの細かい部位に毛先が入らなくなります。2週間以内に歯ブラシが広がってしまう方はブラシ圧が強いでしょう。
およそ15~20グラムの力で磨きましょう。
コツとしては、親指、人差し指、中指の3本で歯ブラシを持ち、親指の力を抜く。
歯ブラシの一本一本の毛をしならせないで、毛先で磨く感覚で行いましょう。
歯ブラシの先端で磨いている方が多く見られます。ブラシの先だけ当たっても歯垢はあまり取れません。
歯ブラシの中央で磨く感覚で磨いてください。
歯だけに当たるように磨くと、歯と歯肉の境目1mmぐらいの場所に歯垢が残ってしまうことが多く見られます。
少し歯肉に当たっている感覚を持ちながら磨いてください。
この時に、ブラシ圧が強いと歯肉が傷ついてしまうので、的確な力を心がけて下さい。
歯間が広がっている方は歯間ブラシを併用して磨いてください。
歯間ブラシは毛が短く、すぐに歯垢が絡みつくので、ブラシをゆすぎながら使用してください。
サイズが色々ありますが抵抗なく入れられる大きさにして下さい。
ぎりぎりのサイズでゴリゴリ磨くと、歯が削れてかえって虫歯の原因になってしまいまいます。
歯間が狭く、抵抗がある場合は、デンタルフロス(糸ようじ)をお勧めします。
以上、歯磨きについて代表的なことについて書いてみました。
磨く場所や歯並びによって一人一人磨き方、注意することが変わってきます。
歯石取りの際、ブラッシング指導をしております。一度いらしてください。